縮尺計算 Scale Calculation
縮尺 計算は、「縮尺(1/100など)」と「実寸(m)」または「図面上の長さ(mm)」を入力するだけで、対応する長さをリアルタイムに計算できるツールです。「計算モード」を切り替えることで、建築図面、地図、模型(プラモデル)など、様々な用途のスケール計算に対応しています。
使い方
- 「計算モード」を選択し、「縮尺」を入力します。「実寸」と「単位」を入力するか、または「図面上の長さ」と「単位」を入力します。
- 「図面上の長さ」または「実寸」が自動で計算されます。(逆算機能では「用紙サイズ」や「入れたい実寸」を入力すると「推奨縮尺」が表示されます。)
縮尺計算方法とは?
縮尺計算とは?
縮尺(しゅくしゃく)とは、実際の大きさ(実寸)を、どれくらいの割合で小さく(または大きく)して図面や模型、地図に表示しているかを示す比率のことです。
- 1/100(または 1:100) とは、「実寸が100のものを、図面上では1の大きさで表す」という意味です。
- 分母の数字が小さい(1/20など)ほど、大きな図面(詳細な図)になります。
- 分母の数字が大きい(1/50000など)ほど、小さな図面(広範囲の図)になります。
計算前の「大原則」
縮尺計算で最も重要なルールは、「計算する前に、すべての単位を揃えること」です。
通常、ミリメートル(mm)またはセンチメートル(cm)に統一するのが最も簡単で、間違いがありません。
- 1 m = 100 cm
- 1 m = 1,000 mm
- 1 cm = 10 mm
- 1 km = 1,000 m = 100,000 cm = 1,000,000 mm
この換算を最初に行うことで、計算ミスを劇的に減らせます。
実寸 → 図面上の長さを計算
「実際のこの長さは、図面上では何cmになる?」を計算する方法です。
これは、建築図面や模型製作で最もよく使われます。
公式: 実寸 × 縮尺(分数)
例題
- 実寸: 5 m(部屋の幅)
- 縮尺: 1/100(100分の1)
- 求めたいもの: 図面上の長さ(mmまたはcm)
ステップ1. 単位を揃える
- 実寸の「5 m」を「mm」に変換します。
- 5 m = 5,000 mm
ステップ2. 公式にあてはめる
- 5,000 mm × (1 / 100)
- = 5,000 ÷ 100
- = 50 mm
答え: 図面上の長さは 50 mm(または 5 cm)です。
図面上の長さ → 実寸を計算
「地図(または図面)で測ったらこの長さだった。実際には何m(何km)?」を計算する方法です。
これは、地図の距離計算でよく使われます。
公式: 図面上の長さ ÷ 縮尺(分数)
(計算のコツ: 図面上の長さ × 縮尺の分母 と覚えると簡単です)
例題
- 図面上の長さ: 2.5 cm
- 縮尺: 1/25,000(2万5千分の1)
- 求めたいもの: 実際の距離(mまたはkm)
ステップ1. 単位を揃える
- 図面上の「2.5 cm」を「cm」のまま使います。(実寸もcmで求めてから最後にkmに直します)
- (mmに揃えてもOK: 2.5 cm = 25 mm)
ステップ2. 公式にあてはめる(簡単な方)
- 2.5 cm × 25,000
- = 62,500 cm
ステップ3. 単位を戻す
- 計算結果「62,500 cm」を、わかりやすい単位(mやkm)に直します。
- 62,500 cm = 625 m (100で割る)
- = 0.625 km (さらに1000で割る)
答え: 実際の距離は 625 m(または 0.625 km)です。
縮尺(スケール)自体を計算
「この実寸のモノを、この紙(この大きさ)に収めたい。縮尺はいくつにすべき?」を計算する方法です。
これが、ツールの「逆算機能」にあたります。
公式: 縮尺 = 図面上の長さ ÷ 実寸
例題
- 実寸: 10 m(建物の幅)
- 図面上の長さ: 25 cm(A4用紙の短辺から余白を引いた、使える幅)
- 求めたいもの: 適切な縮尺(1 / ○○)
ステップ1. 単位を揃える
- 両方を「cm」に揃えます。(mmでもOK)
- 実寸: 10 m = 1,000 cm
- 図面上の長さ: 25 cm
ステップ2. 公式にあてはめる
- 縮尺 = 25 cm ÷ 1,000 cm
- = 25 / 1000 (分数を約分します)
- = 1 / 40
答え: 必要な縮尺は 1/40 です。
(※ただし、通常はキリの良い 1/50 を選ぶことが多いです)
用途別・計算のヒント
建築・図面 (1/50, 1/100 など)
- 「1/100」 の場合、「実寸(m) × 10 = 図面(mm)」 と覚えると高速です。
- 例: 5 m → 5 × 10 = 50 mm
- 例: 1.2 m → 1.2 × 10 = 12 mm
- 「1/50」 の場合、「実寸(m) × 20 = 図面(mm)」 と覚えます。(1/100の2倍なので)
- 例: 5 m → 5 × 20 = 100 mm
地図 (1/25000, 1/50000 など)
- 「1/25000」 の地図は、「地図上の 4 cm = 実際は 1 km」 です。
- 計算: 4 cm × 25,000 = 100,000 cm = 1,000 m = 1 km
- 「1/50000」 の地図は、「地図上の 2 cm = 実際は 1 km」 です。
模型 (1/24, 1/72, 1/144 など)
- 「実寸 → 模型」の計算(上記①)が基本です。
- 例: 実車(4.8 m)を 1/24 スケールで
- 4.8 m = 4,800 mm
- 4,800 mm × (1 / 24) = 200 mm
- モデルの長さは 200 mm (20 cm) となります。
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注意事項
このツールは無料でご利用いただけます。
※このプログラムはPHP8.2.22にて作成、動作確認を行っております。
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