Sensible Temperature Calculation

体感温度(体感気温)計算

体感温度(体感気温)計算は、「気温(℃)」「湿度(%)」「風速(m/s)」を入力するだけで簡単に「体感温度(体感気温)」が計算できるツールです。デフォルト値は、今日の東京の現在の「体感温度(体感気温)」が表示されており、計算方法として「Missenard式」「Steadman式 / 豪州BOMのAT」「Heat Index(暑さ指数)」「Wind Chill(風冷え)」が選択できます。

体感温度(体感気温)とは

  1. 「Missenard式」「Steadman式 / 豪州BOMのAT」「Heat Index(暑さ指数)」「Wind Chill(風冷え)」を選択します。
  2. 「気温(℃)」「湿度(%)」「風速(m/s)」を入力します。
  3. 自動的に「基体感温度(体感気温)」が表示されます。

体感温度(体感気温)とは

体感温度(体感気温)とは

「体感温度(体感気温)」は、実際の気温に加えて湿度や風速などが人間の暑さ・寒さの感じ方に影響する度合いを数値化したものです。

定義

  • 気温そのものではなく、「同じ温度でも湿度が高ければ蒸し暑く感じ、風が強ければより寒く感じる」――そうした感覚を反映させた指標。
  • 英語では apparent temperature(体感温度)、feels like temperature(体感気温)などと呼ばれます。

代表的な算出方法

体感温度は一つの決まった式ではなく、状況に応じて複数の式が使われます。

  1. Missenard式(改良版)
    気温と湿度だけで計算。乾燥時に涼しく感じる効果を反映。
  2. Steadman式 / 豪州BOM Apparent Temperature
    気温・湿度・風速を考慮。オーストラリア気象局(BOM)が標準採用。
  3. Heat Index(暑さ指数)
    米国で標準的に利用。気温と湿度から計算し、熱中症リスクの評価に使われる。
  4. Wind Chill(風冷え指数)
    寒冷時専用。気温と風速から計算し、風の冷却効果を強調。

まとめ

  • 体感温度(体感気温)=人間が感じる温度感
  • 気温に加えて 湿度や風速などの要素を加味して算出される
  • 夏の「蒸し暑さ」や冬の「風で体感が下がる」現象を数値で表せる

簡単に言うと、「同じ25℃でも、湿度が高いと暑く、風が強いと寒く感じる」――その差を表すのが体感温度(体感気温)です。

体感温度(体感気温)の計算方法

体感温度(体感気温)の計算方法まとめ

体感温度は一つの固定式ではなく、目的や環境(暑さ・寒さ)に応じて複数の式を使い分ける。実務でよく使う4種類を、いつ使うか/何を入力するか/計算手順/注意点の順で整理する。

1. Missenard(ミスナール)式〔改良版〕

用途:温暖~やや暑い環境で、簡易に湿度の影響だけを見たいとき。風は考慮しない。

入力:気温 T[℃]、相対湿度 RH[%]

AT = T - 0.4 * (T - 10) * (1 - RH/100)^(0.25)

手順

  1. 乾燥係数 d = (1 - RH/100)^(0.25) を求める。
  2. 0.4 * (T - 10) * d を計算。
  3. AT = T - 上記 を計算。

注意

  • 風の影響は入らないため、風が強い状況では低く出し切れない。
  • T が約 10℃未満では適用外とすることが多い。

2. Steadman / 豪州BOM Apparent Temperature

用途:日常の「蒸し暑さ/涼しさ」を総合的に評価。気温・湿度・風速を考慮。

入力:気温 T[℃]、相対湿度 RH[%]、風速 V[m/s]

e  = (RH/100) * 6.105 * exp(17.27*T / (237.7 + T))   # 水蒸気圧 [hPa]
AT = T + 0.33*e - 0.70*V - 4.00

手順

  1. 上式で水蒸気圧 e を求める(指数関数に注意)。
  2. 風速は m/s を用意。
  3. AT = T + 0.33e - 0.70V - 4.00 を計算。

注意

  • 風速の単位ミスが最頻エラー(km/h を入れない)。
  • 放射(日射)は含めないため、直射日光下では実感より高温側になることがある。
  • 計算の安定性のため RH は 0~100 にクリップする。

3. Heat Index(暑さ指数, HI)

用途:高温多湿の暑さリスクを評価(米国標準)。

入力:気温 T[°F]、相対湿度 RH[%]

式(多項式)

HI = -42.379 + 2.04901523*T + 10.14333127*RH
     - 0.22475541*T*RH - 6.83783e-3*T^2
     - 5.481717e-2*RH^2 + 1.22874e-3*T^2*RH
     + 8.5282e-4*T*RH^2 - 1.99e-6*T^2*RH^2

手順

  1. 摂氏を使うなら いったん °F に変換:TF = 1.8*TC + 32。
  2. 上式に TF, RH を代入して HIF を求める。
  3. 出力を摂氏に戻す:HIC = (HIF - 32) * 5/9。

注意

  • 妥当範囲はおおむね TC ≥ 27℃ かつ RH ≥ 40%。低温・低湿では気温に近づく。
  • 屋外フルサンや弱風前提の指標のため、条件により実感と差が出ることがある。

4. Wind Chill(風冷え指数, WCI)

用途:寒冷時に風で体感がどれだけ下がるか。

入力:気温 T[℃]、風速 V[km/h]

WCI = 13.12 + 0.6215*T - 11.37*V^0.16 + 0.3965*T*V^0.16

手順

  1. 風速は km/h を用意(m/s なら Vkm/h = 3.6 * Vm/s)。
  2. 上式を計算して WCI を得る。

注意

  • 適用条件は一般に T ≤ 10℃ かつ V ≥ 4.8 km/h。外れる場合は気温に近い値にするなどの扱い。
  • 日射・衣服・濡れの有無は考慮しない。

使い分けの指針

  1. 寒い(T ≤ 10℃)かつ風あり → Wind Chill
  2. 暑い(T ≥ 27℃)かつ湿度高め → Heat Index
  3. それ以外の平常域で総合的に見たい → Steadman/BOM
  4. 風速を扱わず簡易に湿度だけ反映 → Missenard

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