一時所得税金計算

一時所得の税金とは、宝くじの当選金や懸賞の賞金、保険の満期返戻金など、一時的かつ偶発的に得た所得に対して課される税金のことです。これは日本の所得税法に基づいて課税され、所得の性質上、他の所得と比べて税負担が軽減される仕組みが取られています。

一時所得に該当する所得

一時所得とは、営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の所得で、労務や役務の対価としての性質や資産の譲渡による対価としての性質を有しない一時の所得をいいます。

• 懸賞や福引きの賞金品（業務に関して受けるものを除きます。）
• 競馬や競輪の払戻金（営利を目的とする継続的行為から生じたものを除きます。）
• 生命保険の一時金(業務に関して受けるものを除きます。)や損害保険の満期返戻金等
• 法人から贈与された金品（業務に関して受けるもの、継続的に受けるものを除きます。）
• 遺失物拾得者や埋蔵物発見者の受ける報労金等
• 資産の移転等の費用に充てるため受けた交付金のうち、その交付の目的とされた支出に充てられなかったもの

一時所得に課される税金計算手順

一時所得の金額の算出

一時所得　＝　総収入金額　－　必要経費　－　50万円（特別控除）

※ 特別控除は最大50万円まで適用されます。）

課税対象額の算出

一時所得の課税金額　＝　一時所得　×　50％

※ 一時所得の半分が課税対象となるため、税負担が軽減されます。

税額の計算

課税対象額を他の所得（給与・事業所得など）と合算して、総合課税として課税されます。

一時所得に課される税金の種類

一時所得に課される税金は以下の通りです。

所得税

課税退職所得金額に対して累進課税が適用されます（税率は5%～45%）。

復興特別所得税

所得税額に対して2.1%が加算されます（東日本大震災の復興支援目的）。

住民税

課税退職所得金額に対して一律10%（所得割）が課されます（地方税）

一時所得の税金計算のステップ

1. 一時所得の金額を計算

一時所得の収入から必要経費と特別控除（最大50万円）を差し引いて計算します。

計算式

一時所得　＝　総収入金額　－　必要経費　－　50万円（特別控除）

2. 課税対象額を計算

一時所得の金額の1/2が課税対象となります。

計算式

一時所得の課税金額　＝　一時所得　×　50％

3. 所得税率の適用

課税対象額に応じた所得税率を適用します。

所得税額

4. 所得税額を計算

課税対象額に適用された所得税率で所得税額を算出します。

計算式

所得税額　＝　課税対象額　×　税率　−　控除額

5. 復興特別所得税を計算

所得税額に対して2.1%を加算します。

計算式

復興特別所得税　＝　所得税額　×　2.1%

6. 住民税を計算

課税対象額に対して10%の住民税が課税されます。（均等割を除く）

計算式

住民税　＝　課税対象額　×　10%

7. 税額合計を求める

所得税、復興特別所得税、住民税の合計が税額合計になります。

計算式

税額合計　＝　所得税額　＋　復興特別所得税　＋　住民税

8. 一時所得受取額を計算

一時所得から税額合計を差し引いて、受け取れる一時所得額を算出します。

計算式

一時所得受取額　＝　一時所得　－　税額合計

1. 「一時所得の収入金額」「一時所得の支出金額」「一時所得以外の総合課税所得額」を入力します。
2. 自動的に「一時所得」「特別控除」「一時所得の課税金額」「所得税率」「復興特別所得税率」「住民税率」「所得税額」「復興特別所得税額」「住民税」「税額合計」「受け取れる一時所得額」が計算されます。

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