タイピング速度測定 Typing Speed (WPM)

タイピング速度測定は、文章のタイピングの速度を測定できる無料のテストツールです。あなたの日本語入力のタイピング速度「WPM(Words Per Minute)」を計測することができます。
使い方
- 表示されたテキストを入力する準備をしてください
- 「スタート」ボタンを押して入力開始
- テキストを正確に入力してください
- 入力完了時に結果が表示されます
タイピング速度測定方法
基本構造
項目 | 内容 |
---|---|
測定対象 | あらかじめ用意された文章(日本語または英語) |
入力欄 | 表示された文章を正確にタイピング |
タイマー | 開始から完了までの時間を自動で測定 |
出力結果 | WPM、CPM、正確性、経過時間などを表示 |
主な指標と計算式
- WPM(Words Per Minute)
1分間に入力した単語数(英語では1単語=5文字で換算)
WPM = 単語数 ÷ (秒数 ÷ 60)
- CPM(Characters Per Minute)
1分間に入力した文字数(日本語ではこちらが一般的)
CPM = 文字数 ÷ (秒数 ÷ 60)
- Accuracy(正確性)
入力ミスの少なさを百分率で表現
Accuracy = (正しい入力文字数 ÷ 総入力文字数) × 100
- 経過時間
入力にかかった時間(例:42秒)
測定手順の流れ
- 例文が表示される
- スタートボタンを押す
- カウントダウン後、入力欄が有効化される
- 表示された文章をタイピングする
- 完了 or ストップで入力終了
- 結果(WPM、CPM、正確性など)が表示される
正確な測定のためのポイント
- 例文は200~400文字程度が理想
- リアルタイムで文字ごとの正誤判定を表示
- 誤入力文字数を明示
- 開始前に3秒程度のカウントダウンを設ける
測定結果の例
例文: 技術の進歩は私たちの生活を大きく変えてきました。
- 入力時間:30秒
- 文字数:30文字
- CPM:30 ÷ (30 ÷ 60) = 60
- WPM(日本語換算):30 ÷ 5 ÷ (30 ÷ 60) = 12
タイピング速度の目安
外部エビデンス(日本語・純字数基準)
- 全商ビジネス文書実務検定(速度部門):10分間の純字数で合格基準。1級=700字(=70CPM)、2級=450字(45CPM)、3級=300字(30CPM)。
- 日本情報処理検定(ワープロ検定):初段の速度目安は10分で800字(=80CPM)。長時間・高精度の前提。
- 学校現場の大規模調査(全国統一タイピングスキル調査):小6の中央値が約83文字/分という実測データ。
これらは「長時間(10分)×純字数」や学校現場の大量サンプルの実測に基づくため、短時間のWeb計測より堅め(厳しめ)の指標です。
現実的な評価レンジ(日本語・10分等価の純CPM)
- 〜50 CPM … 入門(基礎づくり段階。ホームポジションと正確性を最優先)
- 50〜70 CPM … 初級(検定3級〜2級相当域。実務でも短文なら十分)
- 70〜90 CPM … 標準〜上位(1級域を含む。長文や連続作業でも快適)
- 90〜110 CPM … 上級(長時間でも高速を維持できる層)
- 110 CPM〜 … 最上位(速度・安定・低誤字を高次元で両立)
根拠は、全商の合格閾値(30/45/70CPM)と日本情報処理検定の初段(80CPM)を下限目安に据え、学校調査の実測(小6中央値83CPM)を踏まえて社会人の標準〜上位帯を70〜90CPMに設定しています。
なぜ「入門〜120CPM」はズレるのか
- 検定は「純字数×10分」という厳格条件(誤字は減点・未確定は除外)。1級=70CPMが上位基準の一つである以上、入門上限=120CPM(=10分で1,200字)は過大。
- 多くのWeb計測は1〜2分で、題材運や緊張度の影響が大きく、短時間ほどCPMが盛れやすい。
- カウント方法が「見かけの打鍵数(未確定かな・誤打も加算)」だと、変換確定後の純字数より高く出る。ツール側は「確定した正解文字」で計上する必要がある。
計測の作法(ブレと盛れを抑える)
- 分子:純字数(正しく確定した文字)/分母:計測時間(分)でCPMを算出。
- 理想は10分。短い場合は2〜3分×複数本の平均を取り、×0.8程度の係数で「10分等価」に補正するのも一案(注記を付けて透明化)。
- 同一文ではなく異なる課題を使い、誤字率(例:2〜3%以内)も併記。
- 日本語は変換後の確定文字数で数える(かな途中は含めない)。
英字・WPMとの対応(参考)
英語圏では WPM ≒ CPM÷5 が通例(平均語長5)。実務目安は 45〜60WPM が快適、60〜80WPM が上級。日本語 300CPM は英字換算で約 60WPM の体感に近いが、日本語は変換操作が入るため同一視は不可(日本語のCPMは変換効率の影響が大きい)。
ツールへの反映ガイド(副作用最小で)
- 計算式の統一:純CPM =(確定した正解文字数)/(経過分)。
- 評価帯の更新:〜50/50〜70/70〜90/90〜(必要なら最上位110+)。
- UI注記:「※本ツールの評価は“10分等価の純CPM”目安です。1〜2分計測は高めに出やすいため、複数回平均推奨」。
- 短時間補正(任意):内部で短時間係数0.8を掛けて「10分等価」を併記(数値の透明性を向上)。
まとめ
公的な「10分×純字数」の基準では、上位でも 70〜80CPM がひとつの目安です。したがって「入門〜120CPM」は過大評価になります。現実的には、〜50(入門)/50–70(初級)/70–90(標準〜上位)/90+(上級)がエビデンス整合的で、利用者体感にもブレにくいレンジです。
評価基準一覧(日本語・10分等価の純CPM基準)
日本語タイピングの目安(10分等価の純CPM)
レベル | CPM(文字/分) | 参考WPM換算(≈CPM÷5) | 評価の目安 |
---|---|---|---|
初心者 | 〜50 | 〜10 | 基礎づくり段階。ホームポジションと正確性を最優先。 |
初級者 | 50〜70 | 10〜14 | 検定3級〜2級域。短文中心なら実務も可。 |
中級者 | 70〜90 | 14〜18 | 標準〜上位。長文・連続作業でもおおむね快適。 |
上級者 | 90〜110 | 18〜22 | 長時間でも高速を維持。業務効率で優位。 |
達人 | 110以上 | 22以上 | 非常に速い。速度・安定・低誤字を高水準で両立。 |
注記:純CPMは変換後の確定文字のみをカウント(未確定や誤字は除外)。1〜2分の短時間計測は高めに出やすいので、複数回平均や長めの計測を推奨します。
英語タイピングの目安(WPM)
レベル | WPM(単語/分) | 参考CPM換算(≈WPM×5) | 評価の目安 |
---|---|---|---|
初心者 | 〜30 | 〜150 | 練習が必要。正確性と姿勢の定着を優先。 |
初級者 | 30〜45 | 150〜225 | 日常タスクは可能。短文入力は快適。 |
中級者 | 45〜60 | 225〜300 | 平均〜良好。多くのオフィス業務がスムーズ。 |
上級者 | 60〜80 | 300〜400 | 速い。大量入力の業務でも効率的。 |
達人 | 80以上 | 400以上 | 非常に速い。タイピスト級・熟練者レベル。 |
注記:英語ではWPMが一般指標。日本語CPMへの概算はCPM ≈ WPM×5。ただし日本語は変換操作があるため、同値でも体感は必ずしも同じではありません。
目的別の目安(日本語・純CPM)
シーン | 目安となるCPM | コメント |
---|---|---|
学生のレポート入力 | 60〜80 | 正確性優先。長文でも安定する帯。 |
社内メール・チャット | 70〜90 | 日常業務が快適。返信も安定。 |
データ入力職 | 90〜110以上 | 長時間の連続入力で効率が高い。 |
プログラマー・エンジニア(日本語記述中心) | 80〜100 | 設計書・議事録などを想定。 |
ブラインドタッチ習得済 | 70以上 | 視線移動が減り実務負担が軽減。 |
ワンポイント
- まずは誤字率(例:2〜3%以内)を管理し、その上で速度を伸ばすと安定して向上します。
- 日本語は文節変換・辞書登録・ショートカットの工夫が速度に直結します。
- 短時間テスト値を「10分等価」で見るなら、×0.8程度の補正を目安にすると実感に近づきます。
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注意事項
このツールは無料でご利用いただけます。
※このプログラムはPHP8.2.22にて作成、動作確認を行っております。
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