リボ払い計算シミュレーション Revolving Payment Simulation

リボ払い計算シミュレーションは、「初期残高」と「実質年率」「初回支払月」「リボ払いの返済方法」を入力するだけで簡単に「リボ払い手数料」「利息合計」「支払合計」「完済見込み」が計算できるツールです。
使い方
- 「初期残高・実質年率(APR)・締切日・支払日・初回支払の年/月」を入力します(初期値:残高100,000円/APR15%/締切15日/支払10日/初回2025年8月)。
- 「返済コース」を選びます。初期設定は 残高スライド(○万円ごとに△円) です。定額や全額コースにも切替可能。
- 残高スライドを選んだ場合のみ、下のフォームに
・「○万円ごとに」…単位(例:10)
・「返済加算(△円)」…単位ごとの元金(例:10,000)
を入力します(例:10万円ごとに1万円)。 - 定額コースを選んだ場合は「定額コースの元金(円)」を入力します(千円単位に切り捨て)。
- オプションで「初回の毎月手数料は無料にする」をチェックできます(JCBの一部カード仕様に対応)。
- 入力は即時反映され、月次の 毎月手数料(利息)+元金=弁済金 を自動計算します。利息は日割り合算後に月次で切り捨て、配賦は「利息→元金(FIFO)」で処理します。
- 出力エリアのサマリーに「利息合計」「支払合計」「完済見込み(支払日:例 2026年5月11日)」「完済までの期間(◯か月≒◯年)」が表示されます。
- 下部の明細表では各月の「計算期間/期首残高/毎月手数料/元金/弁済金/期末残高」を確認できます(スマホでは横スクロール)。
- 入力が範囲外の場合(年:1900–2100、月:1–12、締切・支払:1–28、APR:0–36% など)はエラー表示で修正を促します。支払日が週末の場合は翌営業日に繰延し、その分の日数も利息計算に含めます。
- 注意:シミュレーションは一般的な仕様(JCB既定を初期値)に基づく推定です。発行会社やカード種別でルールが異なる場合があります。
利息>元金で残高が減らない場合は「負のアモチ」警告が出ます。設定や返済額を見直してください。
リボ払いとは?
リボ払いとは?
リボ払い(リボルビング払い)は、カードの利用件数や金額に関係なく毎月の支払い額を一定にする方式です。日本の多くのカード会社(JCBなど)で利用でき、残高に対して手数料(利息)が日割りで発生します。
しくみ(概要)
- 毎月の請求=元金(最低返済額)+手数料
- 手数料の一般式:
利用残高 × 実質年率(APR) × 日数 / 365
- 最低返済額は各社ルール(定額・全額・残高スライド等)で決まり、残りは翌月以降に繰り越し
主な返済コース
- 定額コース:毎月の元金が一定(例:毎月1万円)
- 全額コース:締切時点の残高を全額返済
- 残高スライド:残高が増えるほど毎月の元金も段階的に増える(例:10万円ごとに1万円)
具体例
残高 70,000円・APR 15%・「毎月元金1万円」の場合:
- 初回手数料の目安:
70,000 × 0.15 × 日数 / 365
- 請求額=手数料+10,000円
- 支払い後の残高はおよそ60,000円となり、翌月はその残高で手数料を再計算
メリット
- 毎月の負担が一定で家計管理がしやすい
- 利用後に支払い方法を変更できるサービスがある(例:あとからリボ設定)
デメリット(重要)
- 総支払額が増えやすい:返済期間が伸びるほど手数料がかさむ
- 元金が減りにくい:最低返済額が小さいと、手数料が元金を上回り残高が減らない(負のアモチ)
- 利用や繰越の状況を把握しないと完済時期が見えにくい
分割払いとの違い
- 分割払い:利用時に回数を決め、各回の元金配分が固定。完済時期が明確。
- リボ払い:毎月の支払額を先に固定。完済までの回数は残高や増額次第で変動。
上手な使い方のコツ
- 明細で残高・手数料・完済見込みを定期的に確認する
- 余裕がある月は増額返済・繰上げを活用する
- 最低返済額が手数料を十分上回るように設定し、負のアモチを避ける
注意事項
本説明は一般的な仕様(初期値はJCB相当)に基づく概説です。発行会社やカード種別でルールが異なる場合があります。具体的な条件での試算や完済時期の推定は、提供のシミュレーターで確認してください。
リボ払い計算方法
リボ払い計算方法は?
リボ払いの計算は、毎月の「利息(毎月の手数料)」と「最低元金(コースで決まる部分)」を合算して請求額を作り、残高に充当していく手順です。ここでは日本の一般的仕様(初期値はJCB相当:年率15%、締15/払10、日割り365日、月次切り捨て、利息→元金の順に配賦)で説明します。
計算ステップ(標準フロー)
-
計算期間の確定
初回:締切日の翌日〜初回支払日(例:毎月15日締→初回は「16日〜翌月10日」)
2回目以降:前回支払日の翌日〜今回支払日
支払日が金融機関休業日の場合は翌営業日に延び、その分日数も利息に算入します。 -
利息(毎月の手数料)
日割りベース:
利息 = Σ( 区間残高_i × (APR / 日割基準) × 日数_i )
APR=実質年率(例:0.15)、日割基準=365日(うるう年は366日の扱いもあり)
新規利用や繰上返済が期間中にあれば区間ごとに残高を分けて積算
端数処理:月次合算後に円未満を切り捨て(発行会社により四捨五入等の違いあり)
例外オプション:「初回の利息を無料」(一部カードで採用) -
最低元金(コース判定)
基準は締切日時点の残高。代表的なコース:
・全額コース:元金=締切残高全額
・定額コース:元金=指定額(千円単位に切り捨て等の社内ルールあり)
・残高スライド(○万円ごとに△円):
元金 = ceil( 締切残高 / (単位(万円)×10,000) ) × △円
※「10万円ごとに1万円」の場合、10万円以下でも1万円、以後10万円増えるごとに+1万円。
実務的に、元金は残高を超えないようにキャップします。 -
弁済金(請求額)と配賦
請求額=利息+最低元金
配賦順序=利息 → 元金(一般的)。元金はFIFOで古い利用から減らすのが通例。
期末残高=期首残高+新規利用−元金返済(遅延等は別管理) -
繰り越し・終了条件
残高が0になり新規利用がなければ完了。
負のアモチ警告:最低元金<利息 → 残高が減らない/増える。
数式のまとまり(要点)
- 区間 i の利息:
interest_i = balance_i × (APR / 365) × days_i
- 月次利息:
interest_m = floor( Σ interest_i )
- 月次請求額:
payment_m = interest_m + principal_min
- 月末残:
end = start + new − principal_min
擬似コード(骨子)
period = 決済期間を確定()
segments = 残高が変わるイベントで区切り(利用/入金/繰延)
interest = floor(Σ(balance_i * APR/365 * days_i))
closing_balance = 締切日時点の残高
principal_min = コースに従って計算(全額/定額/残高スライド)
principal_min = min(principal_min, closing_balance)
payment = interest + principal_min
配賦: まず利息、次に元金(FIFO)
end_balance = start_balance + 新規利用 - principal_min
具体例(JCB相当の初期値での考え方)
条件:年率15%、締15/払10、日割365日、月次切り捨て、定額コース1万円
例:6/30に70,000円の残高(新規利用なし)
-
1回目(支払日:8/10)
期間:7/16〜8/10(26日)
利息=70,000×0.15×26/365=747.94… → 747円
請求額=747+10,000=10,747円
支払後残高=70,000−10,000=60,000円 -
2回目(支払日:9/10)
期間:8/11〜9/10(31日)
利息=60,000×0.15×31/365=764.38… → 764円
請求額=764+10,000=10,764円
支払後残高=60,000−10,000=50,000円
この2点(747円/764円)が再現できていれば、締切基準・日割り・月次切捨て・配賦順が正しく実装できています。
発行会社差異(切替ポイント)
- 利息方式:取引ごと日割り/平均残高(ADB)
- 日割基準:365/360
- 端数処理:月次切捨て/月次四捨五入/日次切捨て積上げ
- 支払日繰延:休業日の扱いと延長日数の算入
- 最低支払:全額・定額・残高スライド・%制(大きい方ルール)
- 配賦順序:利息→元金(FIFO)/他の順序
関連ツール
注意事項
このツールは無料でご利用いただけます。
※このプログラムはPHP8.2.22にて作成、動作確認を行っております。
※ご利用下さっている皆様のご意見・ご要望(改善要望)をお寄せください。