FX Pips計算 FX Pips Calculation

FX Pips計算ツールは、「現在のレート」「取引量」「コスト」などのパラメータを入力するだけで「目標価格/損切価格」「取引コストのpips換算」「ブレークイーブン(BE)価格」などをシミュレーションできる多機能ツールです。
使い方
- 「取引通貨ペア」を選択します。現行レート、スプレッド、Pips単位が自動設定されます。(手動での上書きも可能です)
- 実行したい計算モード(1.~4.)をタブで選択します。
- 選択したモードに合わせて必要な入力項目を設定します。
- 損益計算を行う場合は、「目標 pips幅」「適用ロット数」「契約サイズ」「スプレッド」「取引手数料(往復/通貨額)」「1日あたりスワップ(円)」「想定保有日数」などを入力します。
- 入力が完了すると、自動的に結果ブロックに以下の計算結果が表示されます。
- Pips/価格差コンバーター: 「価格差」「+pips時の価格」「-pips時の価格」
- 目標/損切価格算出: 「目標価格 (TP)」「損切価格 (SL)」「リスクリワード比」
- コスト/BE価格算出: 「総取引コスト (pips)」「ブレークイーブン価格 (BE)」「1 pipsの円価値」
- 損益計算(利益シミュレーション): 「純利益 (円)」「純利益 (pips)」「総取引コスト (pips)」「合計スワップ損益 (円)」
FX Pipsとは?
FXにおける Pips(ピップス)とは
pipsとは、「percentage in point」の頭文字を取ったもので、FX(外国為替証拠金取引)において、為替レートの変動幅を示す共通の単位です。
世界中の異なる通貨を取引するFXにおいて、国や通貨によって最小の価格単位(円やセントなど)が異なるため、値動きを比較しやすくするためにこの共通単位が使用されます。
1. 1 pipsの具体的な価値
1 pipsがいくらに相当するかは、その通貨ペアに日本円(JPY)が含まれているかどうかで異なります。
通貨ペアの種類 | 1 pips が表す価格差 | 例 (米ドル/円が100.00円の時) |
---|---|---|
対円通貨ペア (米ドル/円、ユーロ/円など) | 0.01円(1銭) | 100.00円 → 100.01円 の上昇が 1 pips の変動 |
対円以外の通貨ペア (ユーロ/米ドル、ポンド/米ドルなど) | 0.0001 (基軸通貨単位) | 1.1500ドル → 1.1501ドル の上昇が 1 pips の変動 |
2. Pipsが使われる場面
pipsは、主に以下の3つの場面で利用されます。
- 値動きの表現: 「今日は50 pipsの利益が出た」「相場が100 pips下落した」のように、通貨ペアの種類に関わらず値幅を統一して表現します。
- スプレッド(取引コスト): 買値と売値の差であるスプレッドを pips 単位で表示します。スプレッドが小さいほど、取引コストが低いことを意味します。(例:「米ドル/円のスプレッドは0.2 pips」)
- 損益計算: 実際の利益や損失の金額(円換算)は、「獲得pips × 1pipsあたりの円価値 × 取引数量」で計算されます。
3. Pipsと損益の関係 (対円通貨ペアの例)
pipsは値幅の単位であり、実際の利益額は「取引量」によって変わります。
取引量 | 1 pips あたりの円価値 (取引量 × 0.01円) | 10 pips 獲得時の利益 |
---|---|---|
1通貨 | 0.01円 | 0.1円 |
10通貨 | 0.1円 | 1円 |
100通貨 | 1円 | 10円 |
1,000通貨 | 10円 | 100円 |
1万通貨 | 100円 | 1,000円 |
10万通貨 | 1,000円 | 10,000円 |
100万通貨 | 10,000円 | 100,000円 |
このように、FX取引において、pipsはすべての計算と分析の基礎となる重要な単位です。
FX Pipsの計算方法
FX Pipsの計算方法をわかりやすく解説
FX pips(ピップス)とは、FX(外国為替証拠金取引)において、為替レートの変動幅を示す共通の単位です。
FX pipsの計算方法は、主に「値動きの pips 数」を計算する方法と、その pips 数を使って「損益額」を計算する方法の2つがあります。
ポイントは、通貨ペアによって1 pipsが表す金額(単位)が異なることです。
1. 値動きの pips 数の計算
取引開始時と終了時のレートの差を計算し、pipsの単位で換算します。
a. 対円通貨ペア(米ドル/円、ユーロ/円など)の場合
日本円が絡む通貨ペアでは、多くの場合、小数点以下第2位(1銭)が1 pipsに相当します。
レートの差 | pips 換算 |
---|---|
0.01円 (1銭) | 1 pips |
1.00円 (100銭) | 100 pips |
【計算例】
- 新規注文レート: 米ドル/円:150.00円
- 決済注文レート: 米ドル/円:150.50円
- 計算: 150.50円 - 150.00円 = 0.50円 (50銭)
- 結果: 0.50円 ÷ 0.01円 = 50 pips の獲得
b. 対円以外の通貨ペア(ユーロ/米ドル、ポンド/米ドルなど)の場合
外貨同士の通貨ペアでは、多くの場合、小数点以下第4位が1 pipsに相当します。
レートの差 | pips 換算 |
---|---|
0.0001 (基軸通貨単位) | 1 pips |
0.0100 (基軸通貨単位) | 100 pips |
【計算例】
- 新規注文レート: ユーロ/米ドル:1.1000ドル
- 決済注文レート: ユーロ/米ドル:1.1030ドル
- 計算: 1.1030ドル - 1.1000ドル = 0.0030ドル
- 結果: 0.0030ドル ÷ 0.0001ドル = 30 pips の獲得
2. Pips から損益額(円)の計算
獲得した pips 数が分かれば、以下の統一された計算式で、実際の利益または損失額(円建て)を算出できます。
損益額 = 獲得pips × 取引数量 × 1 pipsの基準値(円)
【計算例:米ドル/円(1 pips = 0.01円)で 50 pips 獲得した場合】
取引数量 | 1 pips あたりの円価値 | 損益額の計算 | 結果(利益) |
---|---|---|---|
1,000通貨 | 10円 | 50 pips × 10円 | 500円 |
1万通貨 | 100円 | 50 pips × 100円 | 5,000円 |
10万通貨 | 1,000円 | 50 pips × 1,000円 | 50,000円 |
このように、「獲得pips」が同じでも、「取引数量(ロット)」が大きくなると、実際の損益額は比例して大きくなります。この計算式を理解することが、適切なリスク管理と取引計画を立てる上で最も重要です。
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