ノーログVPNは本当に開示請求を防げる?警察・弁護士に特定されない仕組みと限界



目次

はじめに:ノーログVPNで「絶対にバレない」は本当?

「ノーログVPNを使っていれば、警察にも弁護士にも絶対にバレない」──そんな情報をネットで目にして、不安と希望が入り混じった気持ちでこの記事にたどり着いた方も多いかもしれません。

結論から言うと、ノーログVPNは非常に高い匿名性を提供しますが、「絶対にバレない」と断言できるものではありません。その理由は、インターネット上の“特定”という行為が、VPNだけで完結するものではないからです。

まず前提として、VPNとは、あなたの通信を第三者(VPNサーバー)を経由させることで、元のIPアドレスや通信内容を見えにくくする仕組みです。とくに「ノーログVPN」と呼ばれるサービスは、通信ログ(いつ・どこから・何をしたか)を一切保存しない方針を取っており、第三者からの開示請求があっても情報の提供ができない設計になっています。

実際、ExpressVPNやNordVPNのような有名サービスは、第三者機関による監査を受けており、ログを保存していないことが証明されています。加えて、これらのVPNはパナマや英領バージン諸島など、政府機関からの情報要求に対して法的義務が及ばない国に拠点を置いている点も、ユーザーのプライバシーを守る上で強みとなっています。

しかし、それでも「100%匿名」ではありません。なぜなら、VPNの外にある情報──たとえば、SNSアカウントの登録メールアドレスや、電話番号、端末の指紋情報などから身元が特定されるケースがあるためです。たとえノーログVPNを利用していたとしても、他の情報と照合されれば、特定される可能性はゼロではないのです。

さらに、VPN接続中であっても、VPNが落ちて一時的に本来のIPで通信してしまったり、Wi-Fiスポットの監視カメラ映像などと突き合わせられるケースも報告されています。こうした複合的なアプローチによって、追跡の精度が高まっているのが現状です。

ノーログVPNはたしかに強力なプライバシー保護ツールですが、過信は禁物です。もしネット上で何かしらの投稿を行っていて、それが「特定されたら困る」と感じるのであれば、VPNの利用だけで安心するのではなく、他のリスクにも目を向けることが重要です。

この記事では、ノーログVPNがなぜ開示請求に対して強いのか、そしてそれでも身元が特定されるケースがなぜ存在するのかを、分かりやすく丁寧に解説していきます。あなたが抱える不安を和らげるだけでなく、ネット上でのリスクを正しく理解し、冷静に対策できるようにサポートします。

ノーログVPNとは?ログありとの違い

ノーログVPNとは、ユーザーの通信に関する記録(ログ)を保存しない方針を採用しているVPN(仮想プライベートネットワーク)のことです。インターネット上の活動履歴が一切記録されないため、第三者による監視や特定からの回避が期待されます。

ログとは何か?

VPNサービスが保存する「ログ」とは、主に次のような情報を指します。

  • 接続元のIPアドレス
  • 接続・切断の時間
  • 通信先のIPやURL(アクセス履歴)
  • 使用したデータ通信量
  • 使用した端末やアプリの情報

これらの情報が記録されていると、どのユーザーが、いつ、どこから、何にアクセスしたかをある程度再現できます。

一方、ノーログVPNはこれらの情報を一切保存しない、あるいは最小限にとどめているため、外部から「誰が何をしたか」を追跡することが非常に難しくなります。

ノーログポリシーを掲げる理由

VPN事業者がノーログポリシーを採用する主な理由は、「プライバシーの保護」です。特に以下のような利用者層にとって、ノーログは欠かせない機能です。

  • 政治的・社会的な理由で監視のリスクがあるジャーナリストや活動家
  • 政府による言論統制が行われる国の一般ユーザー
  • 公共Wi-Fi利用時に第三者の覗き見を防ぎたい人

ノーログを宣言することで、ユーザーに対して「あなたの行動は記録されません」という明確な安心材料を提供しているのです。

加えて、近年ではExpressVPNやNordVPNなどの有名サービスが、第三者による監査を受けて「本当にログを保存していない」ことを証明しています。これにより、宣言だけでなく客観的な信頼性が担保されています。

ログありVPNとの決定的な違い

ログを保存するVPN(いわゆるログありVPN)は、トラブル対応やサービス改善、法的要請に備えて情報を収集しています。一部の無料VPNでは、収集したデータを広告会社などに売却するケースも存在します。

一方、ノーログVPNではこうしたリスクを避けることができます。仮に開示請求があっても、そもそも記録がないため、特定の材料を提供することができません。

ただし注意点として、ノーログをうたっていても、実際には一部ログを保存していたというケースも過去には存在しました。そのため、第三者監査の有無や、拠点がプライバシー保護に厳しい国(例:パナマ、英領バージン諸島)にあるかどうかも確認すべきポイントです。

VPNサービスごとのポリシーの違いに注意

すべてのVPNが同じポリシーを持っているわけではありません。たとえば「ノーログ」と記載していても、接続ログだけは保持している場合や、「一時的に保持し、一定期間で自動削除する」といった方式も存在します。

また、無料VPNの中には「ログなし」と謳いながらも、実際には詳細なデータを収集している悪質な業者もあります。こうしたVPNを使ってしまうと、匿名性を保つどころか、逆に情報を抜かれてしまう可能性もあるため注意が必要です。

本当に信頼できるノーログVPNを選ぶには、プライバシーポリシーの明示、監査報告の有無、運営企業の実績をチェックすることが大切です。安全な通信環境を確保するためには、サービスの「言葉」だけでなく、「中身」にもしっかり目を向ける姿勢が求められます。

ノーログVPNでも開示請求されることはある?

ノーログVPNを使えば、たとえ開示請求があっても自分の情報は出てこない──そう考える方は多いですが、実際は少し複雑です。たしかに「ノーログ」であれば理論上、ログがない以上、開示請求に応じる情報自体が存在しません。しかし、すべてのケースでそれが完全な“盾”になるわけではありません。

「開示請求=特定される」ではない

まず知っておきたいのは、開示請求とは「情報の提供を求める法的手続き」であって、「必ず本人が特定される手段」ではないということです。警察や弁護士が開示請求を行っても、対象となるサーバーに情報が残っていなければ、開示すべきデータそのものが存在しないことになります。

たとえばノーログVPNが完全にログを保持していなければ、どんなに詳細な請求があっても、開示可能なログは「ゼロ」です。実際にExpressVPNはトルコ当局からの捜査協力要請に対し、記録が残っていなかったことから、協力しようにも情報提供ができなかったと報告されています。

国によって法的強制力が及ばない場合もある

VPNの拠点がどこにあるかも重要です。ノーログVPNの多くは、パナマ、英領バージン諸島、スイスなど、プライバシー保護が強く、かつ他国からの法的要求に応じる義務がない国に拠点を置いています。

このような国では、日本の裁判所や警察が出した開示命令が、そもそも法的効力を持たないため、仮にVPN事業者がログを持っていたとしても、開示が強制されることはほとんどありません。

つまり「ノーログ+海外拠点」という組み合わせが、開示請求に対する大きな壁となっているのです。

ただし「表向きノーログ」にも注意

一方で、注意すべきは「ノーログをうたっているが、実際は一部データを保持していた」というケースです。たとえば、接続の安定性やトラブル対応の名目で、一時的にIPや通信量を記録しているVPNも存在します。これらの記録は、場合によっては開示の対象になる可能性があります。

とくに無料VPNの中には、プライバシーポリシーが曖昧だったり、実際には広告配信や分析目的でログを保管している業者もあるため要注意です。

「ノーログ」とはいえ万能ではない

もうひとつ理解しておきたいのは、たとえVPN事業者が開示請求に応じられなかったとしても、それ以外のルートから特定につながる可能性は残されているという点です。

たとえば、SNSの登録時に使った電話番号やメールアドレス、投稿時の行動パターン、あるいはWi-Fiスポットのカメラ映像や位置情報の照合など、技術の進化とともに“別の手がかり”が追跡されることもあります。

つまり、ノーログVPNはたしかにプライバシー保護に強力なツールではありますが、「絶対にバレない」という誤解は避けるべきです。開示請求への耐性がある一方で、それ以外の情報から身元が割れるケースもあるため、ネット上での行動には常に慎重さが求められます。

それでもバレるケースがある理由

ノーログVPNを使っていたとしても、完全に匿名性が確保されるとは限りません。VPNの外にあるさまざまな情報や行動がきっかけとなり、結果として身元が特定されるケースが存在します。ここでは、実際にバレてしまう可能性のある代表的なパターンについて解説します。

SNSのログイン履歴や登録情報との突合

ノーログVPNを使って投稿を行っても、そのSNSアカウント自体が過去にVPNを介さずにログインされた履歴が残っていれば、そこから足がつく可能性があります。また、登録時に使用したメールアドレスや電話番号が本人のものであれば、開示請求の対象はVPN事業者ではなくSNS運営側になることもあります。

近年ではSNS側も不正アクセスやスパム行為を防ぐ目的で、VPN経由でのアカウント作成を制限するケースが増えています。使い捨ての電話番号やメールアドレスを使っても、一部サービスでは登録自体ができない、あるいはアカウントが凍結されるリスクも高まっています。

公共Wi-Fiと防犯カメラの組み合わせ

カフェや図書館などの公共Wi-Fiを使ってVPNを接続し、匿名で投稿したつもりでも、利用場所が特定されれば、防犯カメラの映像やWi-Fiログと突き合わせて追跡されることがあります。とくに都心部の店舗では、顔認識付きの高精度な監視カメラが導入されている場合もあり、特定の決め手になり得ます。

また、公共Wi-Fiの中には、ログイン時に端末情報やアクセス時刻を記録しているところもあります。こうした情報が開示請求や捜査協力によって提供されれば、VPNの存在にかかわらず、利用者の特定につながるリスクがあります。

GPSや端末の位置情報との照合

スマートフォンを利用している場合、VPNでIPを隠しても、端末のGPS情報がアプリ経由で共有されていれば、位置情報から身元に迫られることがあります。とくに、同じ時間帯に他のサービスでもGPSを使用していた場合、照合によって行動の一致が発覚する可能性があります。

たとえば、あるSNSアプリで位置情報をオンにしたまま利用していれば、投稿者の行動パターンが自動的に記録されており、それが特定の時間や場所と結びつくことがあります。

端末やブラウザの指紋情報(フィンガープリンティング)

最近では、IPアドレスだけでなく、端末のOSや解像度、ブラウザの拡張機能といった「指紋情報(フィンガープリンティング)」を使って、ユーザーを特定する技術も進化しています。たとえVPNでIPを隠していても、同じ指紋を持つ端末が他のサイトで使用されていれば、データベースを通じて関連づけられてしまうリスクがあります。

この技術は広告配信やマーケティング分野で多用されていますが、警察や民間調査会社でも応用される場面が増えており、ノーログVPNだけでの対策では限界があるといえます。

投稿内容や行動パターンによる特定

内容そのものが個人の特定に繋がるケースもあります。たとえば投稿内に使われる言葉遣いや表現、話題にされている地名や出来事が、投稿者の生活圏や属性を推測させるヒントになることがあります。

さらに、過去の投稿との一致や、複数のアカウントで似たような行動が確認された場合は、同一人物とみなされやすくなります。こうした「ネット上の足取り」もまた、特定の材料になり得るのです。

このように、ノーログVPNを利用していても、日常の何気ない行動や端末設定のひとつひとつが、思わぬ形で身元の特定につながるリスクを孕んでいます。VPNはあくまで「匿名性を高めるための一手段」であり、それ以外の対策と組み合わせてこそ、より安全性が確保されるものです。自分の情報がどこから漏れうるのかを理解しておくことが、ネット上のリスクに備える最初の一歩となります。

開示請求に「強い」とされるVPNサービス3選

ここでは、数あるVPNサービスの中でも、開示請求への耐性が高いとされる3つのサービスを紹介します。いずれも「ノーログポリシー」を掲げ、警察や弁護士による開示請求にも応じる情報を保持していない、または保持しなくてもよい法律上の環境で運営されています。ITに詳しくない方でも理解しやすいよう、特徴を分かりやすく整理しています。

1. ExpressVPN

本拠地:英領バージン諸島(開示請求の強制力が及ばない法域)
第三者監査:年次で実施されており、ノーログ方針が認証済み
特徴:高速通信・多国籍サーバー・操作性が高い

ExpressVPNは、世界的に信頼性が高いVPNの代表格です。政府や裁判所からのデータ提供要求に法的に応じる義務のない英領バージン諸島に拠点を置いており、日本の警察や弁護士の開示請求が届いたとしても、法的拘束力がありません。実際、過去にトルコ当局が同社に対してデータ提供を求めた事例でも、ログが一切保存されていなかったため、何の情報も提供されなかったことが報道されています。

加えて、定期的に行われる第三者監査によって、ノーログ方針が機能していることが証明されており、サービス利用時の信頼性も高く保たれています。アプリの日本語対応や操作性の高さも、初心者にとって安心できるポイントです。

5位

ExpressVPN

ExpressVPN

本拠地英領ヴァージン諸島
月額料金最低価格1,943円
年額料金最低価格14,976円
無料体験○30日間
VPNサーバー台数3,000台以上
VPNサーバー設置国数105カ国
対応OSWindows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge

ExpressVPNがおすすめの理由

ExpressVPNがおすすめの理由は「持ち運び可能なルーター対応」「パスワードマネージャー」「ゲームユーザーが快適に利用できる速度」などがあげられます。

ExpressVPNでは、VPNサービスとしての機能に加えて、パスワードマネージャーも利用できます。クレジットカードやオンラインサービスのID/パスワード情報を安全に管理します。

また、オンラインゲームユーザーに最適なVPNとして重宝されていて、無制限のプレミアム帯域幅で、105カ国にあるVPNサーバーで、ping値とラグを最小限に抑えます。

さらにルーターによるVPN利用が可能で、ルーターを持ち運べればどこでもVPNによる通信が可能になります。

デメリットは、若干月額料金が高い点です。

ポイント無制限のプレミアム帯域による高速通信。ルーター利用のVPNが可能
本拠地英領ヴァージン諸島
月額料金最低価格1,943円
年額料金最低価格14,976円
プラン別の月額料金12.95ドル
プラン別の年額料金99.84ドル
無料体験○30日間
VPNサーバー台数3,000台以上
VPNサーバー設置国数105カ国
対応OSWindows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge
同時接続台数8台
ノーログポリシー
セキュリティパスワードマネージャー、トラッカーブロック、広告ブロック、ペアレンタルコントロール
サポートライブチャット、メール
日本語対応

2. NordVPN

本拠地:パナマ(ログ保管義務なし・海外の法的要求に非対応)
第三者監査:複数回実施済み
特徴:二重VPN(Double VPN)・キルスイッチ・トラフィック暗号化の徹底

NordVPNは、匿名性とセキュリティの両立に特化した設計で、警察による身元特定を極めて難しくしています。とくに注目すべきは「Double VPN」機能。これは、通信を2つのVPNサーバーに順に通す仕組みで、IPアドレスの特定をさらに困難にします。

パナマという法的に情報開示の義務がない国に拠点を置いている点も強みです。また、VPN接続が切れた瞬間に通信を遮断する「キルスイッチ機能」もあり、思わぬIPアドレスの露出を防ぎます。もちろん、ノーログポリシーも外部監査によって証明済みです。

セキュリティオプションが豊富で、オンラインでの痕跡を可能な限り残さない設計となっているため、特定を極度に避けたい方に向いています。

1位

NordVPN

NordVPN

本拠地パナマ
月額料金最低価格1,960円
年額料金最低価格10,350円
無料体験○30日間
VPNサーバー台数6,327台以上
VPNサーバー設置国数111カ国
対応OSWindows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge、tvOS

NordVPNがおすすめの理由

NordVPNがおすすめの理由は「圧倒的なサーバー台数・サーバー設置国の多さ」「マルウェア検知などのセキュリティ」「最大10台の利用」です。

NordVPNは、サーバー設置台数で業界1位、2位を争う世界標準のVPNサービスです。圧倒的なサーバー台数・サーバー設置国が多く、安定した通信速度でVPN利用ができます。暗号化による保護、マルウェア対策、広告ブロックなどのセキュリティも万全です。

さらに最大10台まで利用できるため、多くのデバイスをお持ちの方やご家族での利用などのシチュエーションで活躍します。

デメリットは、高機能な分、若干料金が高い点です。

ポイント圧倒的なサーバー台数・サーバー設置国の多さで安定・高速通信
本拠地パナマ
月額料金最低価格1,960円
年額料金最低価格10,350円
プラン別の月額料金ベーシック:1,960円
プラスワン:2,110円
コンプリート:2,260円
プラン別の年額料金ベーシック:10,350円
プラスワン:12,450円
コンプリート:14,700円
無料体験○30日間
VPNサーバー台数6,327台以上
VPNサーバー設置国数111カ国
対応OSWindows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge、tvOS
同時接続台数ベーシック:6(プラスワン:10、コンプリート:無制限)
ノーログポリシー
セキュリティマルウェア保護、トラッカーと 広告ブロッカー、クロスプラットフォーム対応のパスワー ド管理アプリ、情報漏えいスキャナー、1TBの暗号化されたクラウドストレージ
サポートライブチャット、メール
日本語対応

3. Surfshark

本拠地:オランダ(EU域内だが、ログ保持義務を排除する構造)
第三者監査:実施済み(Cure53によるセキュリティ監査)
特徴:同時接続無制限・料金が安い・基本機能が充実

Surfsharkは、コストパフォーマンスに優れたVPNとして評価されています。料金が安く、家族での共有や複数デバイスでの使用を考えている方に人気です。同時接続数に制限がないため、スマホやPC、タブレットをすべてカバーできます。

セキュリティ面では、ノーログ方針が明記されており、ログの保存なし。加えて、広告ブロック機能やマルウェア対策まで内蔵しており、日常的なインターネットの安全性を総合的に高めてくれます。

監査体制も整っており、通信内容やアクティビティが外部に漏れるリスクを極力減らした設計になっています。料金と安全性のバランスを重視する方には特におすすめです。

3位

Surfshark

Surfshark

本拠地オランダ
月額料金最低価格2,308円
年額料金最低価格5,856円
無料体験○30日間
VPNサーバー台数3,200台以上
VPNサーバー設置国数100カ国
対応OSWindows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge、tvOS

Surfsharkがおすすめの理由

Surfsharkがおすすめの@理由は「セキュリティが強い」「サーバー台数・サーバー設置国が多い」「通信速度も安定」という点です。

Surfsharkは、オランダ企業が提供する世界水準のVPNサービスです。サーバー設置国が100カ国以上、サーバー台数も3,200台以上と多く、通信速度の速さと安定性に定評があります。

また、3つのプランが用意されており、プランによっては、マルウェア、ウィルス対策、WEBカメラ保護、ID保護、マイク保護、データベースの情報削除など、幅広いセキュリティ機能を備えています。

ビジネス利用や気密性の高い情報を取り扱う方におすすめです。

デメリットは、月額料金が高い点です。

ポイントセキュリティ機能が充実。サーバー台数も多く通信は安定
本拠地オランダ
月額料金最低価格2,308円
年額料金最低価格5,856円
プラン別の月額料金スターター:2,308円
ワン:2,378円
ワンプラス:2,678円
プラン別の年額料金スターター:5,856円
ワン:7,536円
ワンプラス:11,856円
無料体験○30日間
VPNサーバー台数3,200台以上
VPNサーバー設置国数100カ国
対応OSWindows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge、tvOS
同時接続台数無制限
ノーログポリシー
セキュリティ広告ブロッカー、Cookieポップアップブロッカー、個人情報ジェネレーター、マスクメールジェネレーター、クレジットカードやIDの漏洩をリアルタイムで警告、プライベート検索エンジン、24時間年中無休対応のウイルス対策、ウェブカメラの保護、Antivirusスパイウェア対策そしてマルウェア対策
サポートライブチャット、メール
日本語対応

以上の3サービスはいずれも、開示請求が届いても「提供すべきログ自体が存在しない」構造を持っています。技術面・法的な拠点・監査の実施といった観点からも信頼性が高く、ITに詳しくない方でも安心して使えるものばかりです。VPN選びで悩んでいる方は、まずこれらの中から自分の使い方に合ったものを選ぶとよいでしょう。

VPN・VPNアプリ・VPNサービス比較

順位サービス名運営会社ポイント本拠地月額料金最低価格年額料金最低価格無料体験VPNサーバー台数VPNサーバー設置国数対応OS同時接続台数ノーログポリシーサポート日本語対応月額料金の安さ年額料金の安さVPNサーバー台数VPNサーバー設置国数セキュリティの充実総合公式
1位NordVPNNordVPN圧倒的なサーバー台数・サーバー設置国の多さで安定・高速通信パナマ1960円10350円○30日間6327台以上111カ国Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge、tvOSベーシック:6(プラスワン:10、コンプリート:無制限)ライブチャット、メール1.852.583.044.803.733.20公式サイト
2位MillenVPNアズポケット日本国産のVPNで使い勝手抜群。月額396円と料金も激安日本1738円7128円○30日間1300台以上72カ国Windows、macOS、Android、iOS10台メール2.393.601.412.892.792.62公式サイト
3位SurfsharkSurfsharkセキュリティ機能が充実。サーバー台数も多く通信は安定オランダ2308円5856円○30日間3200台以上100カ国Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge、tvOS無制限ライブチャット、メール1.003.992.074.245.003.26公式サイト
4位PIAPrivate Internet Access業界1位、2位を争うサーバー台数で高速通信。料金も格安アメリカ1304円4359円○30日間30000台以上91カ国Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge無制限ライブチャット、メール3.304.445.003.783.013.90公式サイト
5位ExpressVPNExpressVPN無制限のプレミアム帯域による高速通信。ルーター利用のVPNが可能英領ヴァージン諸島1943円14976円○30日間3000台以上105カ国Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge8台ライブチャット、メール1.891.002.004.493.012.48公式サイト
6位CyberGhostCyberGhost S.R.L.高速通信にこだわったVPNサービス。115カ国にサーバー設置し、高速通信が可能ルーマニア1790円12000円○45日間6800台以上115カ国Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Amazon7台ライブチャット2.272.023.085.002.853.04公式サイト
7位PureVPNPureVPN20Gbpsの高速通信が可能。料金も安くコスパ良し香港1643円6732円○31日間6500台以上70カ国Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox10台ライブチャット、メール2.633.723.052.822.853.02公式サイト
8位Glocal VPNグローカルネット日本国産のVPN。目的によってプランが選べる。中小企業利用も可能日本990円9350円○7日間100台以上15カ国Windows、macOS、Linux、Android、iOS1台メール3.812.931.001.151.502.08公式サイト
9位セカイVPNインターリンク日本国産のVPN。設定がほぼ不要のセカイブラウザが利用可能日本1100円13200円○最大2カ月10カ国Windows、macOS、Android、iOS、Chrome3台メール3.631.611.001.001.001.65公式サイト
10位RAKULINKDIRECT PROVIDER年間契約なら費用が安い。お得なキャンペーンがあるモンゴル1950円14400円○1週間Windows、macOS、Android、iOS、Amazon、ルーター1台メール1.871.201.001.001.501.32公式サイト
11位スイカVPNMAJ Tech日本国産のVPNサービス。土日祝日対応、同時接続数50台と多い日本1097円11258円○30日間45カ国Windows、macOS、Android、iOS50台メール3.632.271.002.061.792.15公式サイト
12位Proton VPN PlusProton AG10GbpsサーバーとVPN Acceleratorで高速接続スイス823円9880円○30日間4461台以上91カ国Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome10台メール4.072.742.513.782.183.06公式サイト
13位IPVanishIPVanishWireGuardで高速接続。同時接続数も無制限で使い勝手が良いアメリカ1949円5999円○30日間2400台以上90カ国Windows、macOS、Android、iOS、Chrome、Amazon、ルーター無制限ライブチャット、メール、電話1.883.951.793.732.462.76公式サイト
14位VyprVPNCertida信頼性抜群のVPNサービス。中国、ロシアも対応可能スイス1500円9000円○30日間700台以上70カ国Windows、macOS、Android、iOS5台ライブチャット、メール2.973.041.212.823.062.62公式サイト

よくある質問(FAQ)

VPNを使えば完全に特定されないのですか?

VPNを使うことで、インターネット上の通信経路やIPアドレスを隠すことは可能です。しかし「完全に特定されない」とは言い切れません。たとえば、SNSの登録情報や、VPN接続前の通信履歴、GPSやWi-Fiログ、端末の指紋情報(フィンガープリンティング)など、VPNの外にある情報から身元が特定される可能性もあります。VPNはあくまで「匿名性を高める手段のひとつ」であると認識しておく必要があります。

無料VPNでもノーログなのですか?

無料VPNの多くは「ノーログ」とうたっていても、実際には一部ログを保持していたり、広告配信や第三者への情報提供を行っているケースがあります。とくにプライバシーポリシーが不明瞭なサービスは要注意です。信頼性のあるノーログVPNを利用したい場合は、第三者監査を受けた有料VPNを選ぶのが安心です。

ノーログVPNを使っていても開示請求されることはありますか?

開示請求そのものは、相手が誰であれ行うことが可能です。ですが、ノーログVPNは利用者の通信記録を保存していないため、開示請求が行われても提供するログが存在しないという構造になっています。したがって、ログがなければ開示請求に応じようにも応じられないという状況になります。ただし、VPN業者が表向きノーログでも実際は一部記録を保持していた例もあるため、運営会社の実績や監査体制は事前に確認すべきです。

警察と弁護士で開示請求の通りやすさは違いますか?

はい、違います。警察は刑事事件として捜査権限を持つため、裁判所の令状を取得して強制力のある開示請求が可能です。一方、弁護士による開示請求は主に民事事件(例:名誉毀損など)を対象としたものであり、手続きに時間がかかるうえ、裁判所が開示の必要性を認めなければ実現しません。さらに、VPNが海外に拠点を持つ場合、日本の裁判所の命令が効力を持たないため、どちらの場合も情報を得るのは極めて困難になります。

ノーログVPNを使うと違法になることはありますか?

日本を含む多くの国では、VPNの使用自体は合法です。あくまで合法的な用途で利用する分には、ノーログVPNを使っても違法にはなりません。ただし、VPNを使って違法行為(たとえば誹謗中傷や不正アクセス)を行った場合は、VPNの有無にかかわらず処罰の対象となります。VPNはプライバシー保護のためのツールであり、悪用すれば本末転倒です。

ノーログVPNの「監査済み」とはどういう意味ですか?

監査済みとは、第三者のセキュリティ企業などがVPNサービスの運用実態を調査し、「実際にログを保存していないかどうか」「ユーザー情報が外部に漏れるリスクがないか」を確認した証明です。たとえば、ExpressVPNやNordVPNは過去に複数回の監査を受けており、ログ保存が行われていないことが外部機関によって認定されています。このような監査済みのVPNは、信頼性が高く、プライバシーを重視する方にとって安心材料となります。

まとめ:ノーログVPNを「悪用しない」ための正しい使い方

ノーログVPNは、高度なプライバシー保護機能を提供する非常に強力なツールです。特に、政治的・社会的な制限がある国で言論の自由を守るために利用されたり、公共Wi-Fiのリスクから身を守る目的で使われるなど、その必要性と有用性は年々高まっています。

しかし一方で、「ノーログだからバレない」「何をしても足がつかない」という誤った認識が広がっているのも事実です。この誤解が原因となって、意図せず法に触れる行為に及んでしまったり、ネット上のトラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。

まず大前提として、ノーログVPNは違法行為を免責してくれるものではありません。たとえVPNがログを保持していなくても、SNSやメールアカウントの登録情報、スマートフォンのGPS、ブラウザの指紋情報など、他の経路から特定に至るケースは十分に存在します。つまり、「VPNさえ使っていれば安心」という考え方には大きな落とし穴があります。

正しい使い方としては、以下の点を意識することが重要です。

  • 他人を傷つけるような投稿や行為を行わない
  • SNSや各種アカウントに実名や個人情報を紐づけない設定にする
  • VPN以外のセキュリティ対策(二段階認証、OS設定の見直し、ブラウザの指紋対策など)も併用する
  • 本当に信頼できるVPNサービスを選ぶ(監査済み、拠点国、ポリシーが明確であるかを確認)

ノーログVPNはあくまでも「安全にネットを使うためのサポート役」であり、万能の防御ツールではありません。情報発信をする際には、受け手の気持ちを想像し、責任を持った行動を取ることが、結果として自分自身を守る最善の方法となります。

もしあなたが今、不安や悩みを抱えながらVPNの利用を検討しているのであれば、VPNを「隠れ蓑」としてではなく、「リスク回避と健全なネット利用のための防具」として活用する意識を持つことが大切です。プライバシーを守ることと、ルールを守ることは決して矛盾しません。正しく理解し、適切に使うことが、安全と自由を両立させる第一歩です。”