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目次
MacでVPNが必要な理由
Macはもともとセキュリティが高いとされるOSですが、決して万能ではありません。とくに外部ネットワークに接続する場面では、VPNの利用が推奨されます。ここでは、MacユーザーがVPNを導入すべき具体的な理由を3つに分けて解説します。
公共Wi-Fi利用時のセキュリティ強化
カフェやホテル、空港などで提供されているフリーWi-Fiは、利便性が高い一方でセキュリティ面のリスクが非常に大きいです。通信内容が暗号化されていない場合、第三者に盗み見られる可能性があります。
たとえば、メールの内容、パスワード、クレジットカード番号といった個人情報が、同じネットワークに接続している悪意あるユーザーに傍受されることもあります。VPNを使えば、通信が暗号化され、たとえフリーWi-Fiを使っていても安全性を確保できます。
海外コンテンツへのアクセス手段として
VPNを利用することで、地理的な制限を回避して世界中のコンテンツにアクセスできるようになります。たとえば、アメリカ限定の動画配信サービスや韓国の音楽番組など、日本からは視聴できないコンテンツも、アメリカや韓国のVPNサーバーを経由することで再生が可能になります。
また、逆に海外在住者が日本国内向けのWebサイトやストリーミングサービスにアクセスしたい場合も、VPNで日本のサーバーを指定することで視聴制限を回避できます。
IPアドレスの匿名化とプライバシー保護
インターネットに接続すると、自動的にIPアドレスが割り当てられ、アクセス元が特定されます。これにより、広告配信会社や不正なアクセス元に行動履歴を追跡されるリスクがあります。
VPNを利用すると、接続先サーバーのIPアドレスが代わりに表示されるため、実際のIPアドレスが隠されます。これにより、ウェブ上での活動が匿名化され、プライバシーの保護につながります。

VPNは「安全な通信」と「自由なインターネットアクセス」の両方を実現する手段です。Macユーザーが日常的に安心してインターネットを使うためには、VPNの導入はもはや必須といえるでしょう。
MacにおすすめのVPN
MacユーザーがVPNを選ぶ際は、セキュリティ性能だけでなく、接続の安定性・操作のしやすさ・日本語サポートの有無といった点も重要です。ここでは、初心者にも安心して使える信頼性の高いVPNサービスを、用途別に深く掘り下げて紹介します。
NordVPN|バランス重視の王道VPN
特徴
NordVPNは、価格・速度・セキュリティのすべてで平均点以上を出している「万人向け」のVPNです。Mac専用アプリは完全日本語対応で、起動から接続までわずか数秒。初めてVPNを使う方でも戸惑いません。
通信の安定性
約7,000台以上のサーバーが世界中に分散して設置されており、混雑の少ない高速通信が可能。特に日本・アメリカ・韓国といった人気地域には複数のサーバーが用意されており、動画視聴やゲームでもラグを感じにくいのが特徴です。
セキュリティ
AES-256ビットの軍用レベル暗号化、キルスイッチ、自動広告ブロックなどが標準搭載。さらに、「ノーログポリシー」を公表しており、ユーザーの行動履歴が記録されないため、プライバシー面も安心です。
価格・保証
月額430円~とコスパが高く、30日間の返金保証付き。試しやすく、初心者にもおすすめしやすいVPNです。
1位
NordVPN
NordVPN

本拠地 | パナマ |
月額料金最低価格 | 1,960円 |
年額料金最低価格 | 10,350円 |
無料体験 | ○30日間 |
VPNサーバー台数 | 6,327台以上 |
VPNサーバー設置国数 | 111カ国 |
対応OS | Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge、tvOS |
NordVPNがおすすめの理由
NordVPNがおすすめの理由は「圧倒的なサーバー台数・サーバー設置国の多さ」「マルウェア検知などのセキュリティ」「最大10台の利用」です。
NordVPNは、サーバー設置台数で業界1位、2位を争う世界標準のVPNサービスです。圧倒的なサーバー台数・サーバー設置国が多く、安定した通信速度でVPN利用ができます。暗号化による保護、マルウェア対策、広告ブロックなどのセキュリティも万全です。
さらに最大10台まで利用できるため、多くのデバイスをお持ちの方やご家族での利用などのシチュエーションで活躍します。
デメリットは、高機能な分、若干料金が高い点です。
ポイント | 圧倒的なサーバー台数・サーバー設置国の多さで安定・高速通信 |
本拠地 | パナマ |
月額料金最低価格 | 1,960円 |
年額料金最低価格 | 10,350円 |
プラン別の月額料金 | ベーシック:1,960円 プラスワン:2,110円 コンプリート:2,260円 |
プラン別の年額料金 | ベーシック:10,350円 プラスワン:12,450円 コンプリート:14,700円 |
無料体験 | ○30日間 |
VPNサーバー台数 | 6,327台以上 |
VPNサーバー設置国数 | 111カ国 |
対応OS | Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge、tvOS |
同時接続台数 | ベーシック:6(プラスワン:10、コンプリート:無制限) |
ノーログポリシー | |
セキュリティ | マルウェア保護、トラッカーと 広告ブロッカー、クロスプラットフォーム対応のパスワー ド管理アプリ、情報漏えいスキャナー、1TBの暗号化されたクラウドストレージ |
サポート | ライブチャット、メール |
日本語対応 |
ExpressVPN|動画視聴や高速通信に強い
特徴
ExpressVPNは、通信速度とセキュリティに特化したプロ仕様のVPNです。Mac用アプリもわかりやすく設計されており、特に海外ストリーミングの視聴において非常に高い評価を得ています。
通信の速さ
他のVPNと比べて接続速度が非常に高速で、4K動画もスムーズに視聴可能。国内外のサーバー間でも速度低下が起きにくく、安定して高画質を楽しめます。
セキュリティ体制
TrustedServerという独自技術を採用し、すべてのサーバーはRAM上でのみ動作。物理的にログを保存できない仕組みを採用しており、情報漏洩リスクを最小限に抑えています。
価格・対応端末
やや価格は高め(月額749円〜)ですが、ルーターやゲーム機、スマートTVなど、幅広い端末でも使える柔軟性があります。もちろんMacでも快適に動作します。
5位
ExpressVPN
ExpressVPN

本拠地 | 英領ヴァージン諸島 |
月額料金最低価格 | 1,943円 |
年額料金最低価格 | 14,976円 |
無料体験 | ○30日間 |
VPNサーバー台数 | 3,000台以上 |
VPNサーバー設置国数 | 105カ国 |
対応OS | Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge |
ExpressVPNがおすすめの理由
ExpressVPNがおすすめの理由は「持ち運び可能なルーター対応」「パスワードマネージャー」「ゲームユーザーが快適に利用できる速度」などがあげられます。
ExpressVPNでは、VPNサービスとしての機能に加えて、パスワードマネージャーも利用できます。クレジットカードやオンラインサービスのID/パスワード情報を安全に管理します。
また、オンラインゲームユーザーに最適なVPNとして重宝されていて、無制限のプレミアム帯域幅で、105カ国にあるVPNサーバーで、ping値とラグを最小限に抑えます。
さらにルーターによるVPN利用が可能で、ルーターを持ち運べればどこでもVPNによる通信が可能になります。
デメリットは、若干月額料金が高い点です。
ポイント | 無制限のプレミアム帯域による高速通信。ルーター利用のVPNが可能 |
本拠地 | 英領ヴァージン諸島 |
月額料金最低価格 | 1,943円 |
年額料金最低価格 | 14,976円 |
プラン別の月額料金 | 12.95ドル |
プラン別の年額料金 | 99.84ドル |
無料体験 | ○30日間 |
VPNサーバー台数 | 3,000台以上 |
VPNサーバー設置国数 | 105カ国 |
対応OS | Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge |
同時接続台数 | 8台 |
ノーログポリシー | |
セキュリティ | パスワードマネージャー、トラッカーブロック、広告ブロック、ペアレンタルコントロール |
サポート | ライブチャット、メール |
日本語対応 |
Surfshark|複数端末での利用に最適
特徴
Surfsharkは、1契約で接続端末数が無制限という大きなメリットがあります。家族みんなで使いたい、スマホ・PC・タブレットを同時にVPN接続したいという人にぴったりのVPNです。
便利な機能
Macアプリはダークモードにも対応しており、操作性も良好。また、広告ブロック機能「CleanWeb」や、通信経路をさらに匿名化する「カモフラージュモード」など、多彩な機能が備わっています。
価格の手頃さ
月額300円台からと非常にリーズナブル。低価格ながらも基本機能がしっかりしており、海外サーバー数も3,200以上と充実しています。
注意点
一部のサーバーでは速度が不安定になることもあるため、使う前に地域を選びなおすなどの工夫が必要です。
3位
Surfshark
Surfshark

本拠地 | オランダ |
月額料金最低価格 | 2,308円 |
年額料金最低価格 | 5,856円 |
無料体験 | ○30日間 |
VPNサーバー台数 | 3,200台以上 |
VPNサーバー設置国数 | 100カ国 |
対応OS | Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge、tvOS |
Surfsharkがおすすめの理由
Surfsharkがおすすめの@理由は「セキュリティが強い」「サーバー台数・サーバー設置国が多い」「通信速度も安定」という点です。
Surfsharkは、オランダ企業が提供する世界水準のVPNサービスです。サーバー設置国が100カ国以上、サーバー台数も3,200台以上と多く、通信速度の速さと安定性に定評があります。
また、3つのプランが用意されており、プランによっては、マルウェア、ウィルス対策、WEBカメラ保護、ID保護、マイク保護、データベースの情報削除など、幅広いセキュリティ機能を備えています。
ビジネス利用や気密性の高い情報を取り扱う方におすすめです。
デメリットは、月額料金が高い点です。
ポイント | セキュリティ機能が充実。サーバー台数も多く通信は安定 |
本拠地 | オランダ |
月額料金最低価格 | 2,308円 |
年額料金最低価格 | 5,856円 |
プラン別の月額料金 | スターター:2,308円 ワン:2,378円 ワンプラス:2,678円 |
プラン別の年額料金 | スターター:5,856円 ワン:7,536円 ワンプラス:11,856円 |
無料体験 | ○30日間 |
VPNサーバー台数 | 3,200台以上 |
VPNサーバー設置国数 | 100カ国 |
対応OS | Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge、tvOS |
同時接続台数 | 無制限 |
ノーログポリシー | |
セキュリティ | 広告ブロッカー、Cookieポップアップブロッカー、個人情報ジェネレーター、マスクメールジェネレーター、クレジットカードやIDの漏洩をリアルタイムで警告、プライベート検索エンジン、24時間年中無休対応のウイルス対策、ウェブカメラの保護、Antivirusスパイウェア対策そしてマルウェア対策 |
サポート | ライブチャット、メール |
日本語対応 |
CyberGhost|圧倒的なサーバー数で海外接続に強い
特徴
CyberGhostは、サーバー設置台数が11,000台以上と圧倒的。地域によって制限されたコンテンツ(Netflixの各国版やBBC iPlayerなど)にアクセスする機会が多い人に最適です。
接続安定性
国ごとに専用サーバーを持っており、「○○用Netflixサーバー」「Torrent用高速サーバー」など、用途別に選択できるのがユニーク。使い勝手も非常に良く、Macアプリはビジュアル的にも直感的な操作が可能です。
サポート・保証
返金保証は最長45日間と他社より長め。日本語対応のチャットサポートもあり、初心者でも不安なく利用できます。
価格
月額290円〜の安さも魅力で、コストを抑えながらも多機能なVPNを使いたい人に向いています。
6位
CyberGhost
CyberGhost S.R.L.

本拠地 | ルーマニア |
月額料金最低価格 | 1,790円 |
年額料金最低価格 | 12,000円 |
無料体験 | ○45日間 |
VPNサーバー台数 | 6,800台以上 |
VPNサーバー設置国数 | 115カ国 |
対応OS | Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Amazon |
CyberGhostがおすすめの理由
CyberGhostがおすすめの理由は「通信速度の高さ」「セキュリティ機能の多さ」「45日の返金保証」です。
CyberGhostは、ルーマニアのVPNサービスです。サーバー設置国が115カ国を超えるなど、多くのサーバーを持っており、高速通信を実現しています。通信制限もなく、バッファリングを繰り返すこともありません。
また、256-bit AES暗号化と複数の漏洩防止オプションに加え、スプリットトンネルやキルスイッチなど他のセキュリティ機能も充実しています。
さらに24時間ライブチャットで対応してくれるので、安心して利用できるメリットがあります。
デメリットは、日本国産のVPNサービスではないため、使い勝手が若干デメリットといえます。
ポイント | 高速通信にこだわったVPNサービス。115カ国にサーバー設置し、高速通信が可能 |
本拠地 | ルーマニア |
月額料金最低価格 | 1,790円 |
年額料金最低価格 | 12,000円 |
プラン別の月額料金 | 1,790円 |
プラン別の年額料金 | 12,000円 |
無料体験 | ○45日間 |
VPNサーバー台数 | 6,800台以上 |
VPNサーバー設置国数 | 115カ国 |
対応OS | Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Amazon |
同時接続台数 | 7台 |
ノーログポリシー | |
セキュリティ | AES 256ビット暗号化、DNSとIPアドレスの漏洩防止、自動キルスイッチ |
サポート | ライブチャット |
日本語対応 |
VPN Gate|無料で使える筑波大学の研究用VPN
特徴
VPN Gateは、日本の国立大学「筑波大学」が提供する完全無料のVPNです。誰でも登録不要で利用でき、コストゼロでVPN体験を始めたい人にとっては有力な選択肢です。
接続方法
Macの内蔵VPN機能を使ってL2TP/IPSec方式で接続できます。設定がやや複雑であるため、初回は手順に従って慎重に進める必要があります。
注意点
無料ゆえに通信速度は安定せず、利用時間帯によっては接続が困難なこともあります。また、通信内容は暗号化されていますが、提供元が明確でないサーバーを使う点で、個人情報のやり取りには向いていません。
向いている人
「とにかくお金をかけたくない」「VPNがどういうものかを試してみたい」という方にはうってつけですが、長期利用や業務用途には不向きです。
VPNは用途に応じて選ぶことが大切です。
セキュリティを最重視したいならExpressVPN、コスパと使いやすさならNordVPN、端末が多いならSurfshark、海外配信を視聴したいならCyberGhost、無料で体験したいならVPN Gate――。Macユーザーにとって安心できる選択肢が揃っています。

VPN選びは「目的」によって最適な選択が異なります。安全に海外のサービスを使いたい、家族と共有したい、無料で試してみたい――どのニーズにも応えられる選択肢があるため、自分に合ったVPNを見つけてください。
MacでVPNを設定する3つの方法
MacでVPNを利用するには、目的や使用するVPNサービスに応じて、主に以下の3つの方法があります。手間や機能の違いがあるため、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
1. Mac内蔵のVPN設定機能を使う(L2TP/IPSec)
Macには標準でVPN接続機能が搭載されています。アプリを使わずにVPNを設定したい場合や、筑波大学が提供する「VPN Gate」などの手動接続型VPNを利用したい場合に向いています。
設定手順
- 「システム設定」>「ネットワーク」を開き、「VPNを追加」をクリック
- インターフェースは「VPN」、VPNタイプは「L2TP over IPSec」を選択
- 任意のサービス名を入力し「作成」
- サーバアドレス・アカウント名・パスワード・共用シークレットを入力
- 設定完了後「接続」をクリックして通信開始
特徴
- アプリ不要でシンプル
- 通信方式が限定される(L2TP/IPSecやIKEv2のみ対応)
- 接続時は毎回VPN情報の確認が必要で、初心者には少し手間がかかる
2. 専用VPNアプリを使う(NordVPNやSurfsharkなど)
もっとも簡単で安定した方法です。有料VPNサービス各社が提供しているMac専用アプリを使うことで、設定やサーバ選択も直感的に操作できます。
設定手順(例:NordVPN)
- 公式サイトからVPNアプリをダウンロードしてインストール
- アカウント作成・ログイン
- 地域を選んで「接続」を押すだけでVPN接続が完了
特徴
- ワンクリックで高速接続が可能
- 安全性が高く、ノーログポリシー対応のサービスが多い
- 30日間の返金保証があるサービスが多く、無料期間のように試せる
3. Chrome拡張機能を使う(ブラウザ限定VPN)
VPNの対象をWebブラウザだけに限定したい場合は、Chromeの拡張機能型VPNが便利です。VPNアプリよりも軽く、VPNを使いたいサイトにだけ適用できます。
設定手順(例:NordVPNの拡張機能)
- ChromeウェブストアからVPN拡張機能をインストール
- 拡張機能からログインし、国を選択して「接続」
- VPN接続中はアイコンが保護状態に変化
特徴
- ブラウザ操作だけでVPNが使える
- 動画視聴やジオブロック解除に向いている
- 通信全体は保護されず、アプリや他のソフトには非対応

どの方法でもVPNの基本機能は使えますが、セキュリティ・速度・手間のバランスを考えると、専用アプリが最も使いやすく安心です。Macに詳しくない方や、初めてVPNを使う方には、設定が簡単なアプリタイプのVPNから始めることをおすすめします。
無料VPNと有料VPNの違いと注意点
MacでVPNを使う際、「無料でも使えるならそれで十分では?」と思うかもしれません。しかし、無料VPNと有料VPNでは、セキュリティ・速度・利便性の面で大きな違いがあります。それぞれの特徴を知ることで、自分にとって本当に安心して使えるVPNを選べるようになります。
通信速度と安定性の違い
無料VPNは、同時に多くのユーザーがアクセスするためサーバーが混雑しやすく、通信速度が遅くなりがちです。特に動画の視聴や大きなファイルのダウンロード時には、途切れや読み込み時間が気になることも少なくありません。
一方で有料VPNは、多数のサーバーを世界中に分散配置しており、ユーザーごとの帯域に余裕があるため、高速かつ安定した通信が可能です。たとえばNordVPNやExpressVPNなどは、通信速度を重視するユーザーからも高い評価を得ています。
セキュリティとログ管理の差
VPNの本来の目的は「安全な通信環境の確保」です。しかし、無料VPNの中には通信内容を暗号化せずに送信したり、ユーザーの利用履歴(ログ)を第三者に提供してしまうケースがあります。特に、運営元の所在が不明な無料VPNは注意が必要です。
これに対して有料VPNは、通信を強力に暗号化し、運営会社の多くが「ノーログポリシー」を掲げています。これは「接続先・利用時間・閲覧履歴などを一切記録しない」というもので、ユーザーのプライバシー保護を重視した設計になっています。セキュリティを最優先に考えるなら、有料VPNが安心です。
サポートとユーザー体験の違い
無料VPNにはカスタマーサポートが用意されていない場合が多く、接続できない・速度が遅いなどのトラブルが発生しても、自己解決するしかありません。また、設定やインターフェースが初心者にとって複雑であるケースも見受けられます。
一方で有料VPNは、チャットやメールなどで24時間体制のサポートを提供していることが一般的です。アプリも日本語対応が進んでおり、初めてVPNを使う人でも直感的に操作できます。Mac用アプリを用意しているサービスであれば、数クリックで接続できるのも大きな利点です。
無料VPNを使う際の注意点
無料VPNを利用する場合は、以下の点に十分注意してください。
- 利用規約やプライバシーポリシーを必ず確認する
- セキュリティや通信速度に過度な期待をしない
- 個人情報を送信する場面では使用を避ける
- 「無料」の代償として広告表示や情報提供が発生している可能性がある
とくに、ログを保持している無料VPNは、広告業者などにユーザーの行動履歴を提供するビジネスモデルになっていることもあります。安全性を重視するなら、無料VPNはあくまで「試用」や「軽い用途」にとどめておくのが賢明です。

VPNの選択は、利便性だけでなく安全性に直結する重要な要素です。Macで安心してVPNを使うには、無料・有料それぞれの特性を理解し、自分の用途に最適なサービスを見極めることが大切です。
初心者が選ぶべきVPNのポイント
VPNは便利な反面、選ぶ基準を間違えると「接続できない」「動作が重い」「日本語が通じない」といったストレスを感じやすくなります。とくにMac初心者やVPN未経験者にとっては、使いやすさと安心感が何より大切です。ここでは、初めてVPNを選ぶときに重視すべきポイントを具体的に解説します。
日本語に完全対応していること
VPNの設定やサポートがすべて英語というサービスも少なくありません。英語の画面やマニュアルに不安がある場合、日本語に完全対応しているVPNを選ぶことが重要です。
とくにチェックしたいのは以下の3点です。
- アプリのメニューや設定画面がすべて日本語表記になっているか
- 公式サイトやサポートページに日本語のヘルプが用意されているか
- 問い合わせ時に日本語で対応してくれるか(メールやチャット)
Mac向けアプリが日本語対応していると、操作方法に迷いづらく、接続や切断もボタン一つで済ませられます。
ノーログポリシーが明記されていること
VPNを選ぶうえで非常に重要なのが「ノーログポリシー(ログを保存しない方針)」の有無です。ノーログポリシーがないVPNは、利用者のアクセス履歴や通信データを記録している可能性があります。
ログが保存されていると、万が一そのVPNが情報漏洩や外部からのアクセス被害にあった場合、あなたの行動履歴が流出する恐れがあります。以下のような明記があるかどうかを確認しましょう。
- 「当社はログを一切保存していません」
- 「ノーログポリシーを厳格に適用しています」
- 「第三者機関による監査でログ非保持が証明されています」
とくにMacは個人情報やビジネスデータを扱うことが多いため、プライバシーを守れるVPNを選ぶべきです。
返金保証やお試し期間があること
VPNの使いやすさや通信品質は、契約前には完全に把握できません。初心者にとっては「実際に使ってみて判断できる環境」があると安心です。
そこで重要なのが返金保証制度の有無です。多くの有料VPNサービスでは、次のような制度を提供しています。
- 30日間の全額返金保証(NordVPN、ExpressVPNなど)
- 無料トライアル期間あり(最大7日間程度)
- クレジットカード払いでも返金対応あり
実際に使ってみて通信が不安定だったり、Macと相性が悪かったりした場合でも、返金保証があればリスクなく試すことができます。
アプリの操作がシンプルで直感的であること
Mac向けVPNアプリの中には、複雑な設定や専門用語が多く、初心者には難解なものもあります。使い方に不安がある場合は、次のような点に注目して選びましょう。
- 起動したら「ワンクリック接続」できる設計になっているか
- 接続サーバーを地図やリストで直感的に選べるか
- 現在の接続状況が一目でわかるか
操作のしやすさは、VPNを継続して使ううえで大きなポイントです。画面が見やすく、説明なしでもすぐに使える設計のVPNを選ぶようにしましょう。
macOSとの相性が良いか、安定動作するか
すべてのVPNがMacとの相性に優れているわけではありません。古いmacOSで動作しない、アップデートで不具合が出る、接続中にネットが途切れるなどのトラブルも報告されています。
以下のような情報を事前に確認すると安心です。
- 対応OSバージョン(例:macOS Ventura、Montereyなど)
- Mac専用アプリの有無(Chrome拡張ではなく)
- 利用者の口コミやレビューで「Macで安定して使える」と評判か
また、複数の端末でVPNを併用したい場合は、1契約で複数台同時接続できるサービスを選ぶと便利です。MacBook、iPhone、iPadを同時に使っても追加料金がかからないVPNも多くあります。

VPN選びに失敗しないためには、価格や知名度だけでなく、実際に使うシーンに合わせた「安心して使える設計かどうか」が大切です。Mac初心者やITが苦手な方でも、上記の5つの視点で選べば、安全かつ快適にVPNを活用できます。
MacでVPNに接続できないときの対処法
MacでVPNがうまく接続できない場合、設定ミスやネットワークの不具合など複数の原因が考えられます。以下の対処法を順番に試すことで、多くの接続トラブルを解決できます。
1. サーバーを変更する
VPNが接続できない場合、使用中のサーバーに問題がある可能性があります。サーバーが混雑していたり、メンテナンス中である場合は、別の国や地域のサーバーに切り替えることで接続が安定することがあります。多くのVPNサービスでは複数のサーバーが用意されているため、接続先の国や都市を変えてみることが効果的です。
2. プロトコルを切り替える
VPNは「OpenVPN」「IKEv2」「L2TP/IPSec」など複数の通信プロトコルを利用しています。Macの場合、初期設定が特定のプロトコルに固定されていることがありますが、プロトコルの相性や制限によって通信がブロックされてしまうこともあります。VPNアプリの設定画面から、別のプロトコル(たとえば「IKEv2」から「OpenVPN」など)に切り替えると改善する場合があります。
3. ネットワーク設定を見直す
Mac本体のネットワーク設定が原因でVPNが機能していないケースもあります。Wi-Fiや有線接続が不安定だったり、DNSがVPNと競合している場合、正常にVPNが接続されません。以下の点を確認してください。
- 他のWi-Fiネットワークでも同じ不具合が出るか確認
- DNSを「8.8.8.8(Google DNS)」などに変更して試す
- VPN接続を最優先に設定する(ネットワークサービス順の変更)
4. アカウント情報・接続情報を再確認する
VPNに接続する際には、サーバーアドレス、アカウント名、パスワード、共有シークレット(L2TP/IPSecの場合)などを正確に入力する必要があります。1文字でも間違っていれば接続できません。とくに無料VPN(例:VPN Gate)を利用している場合、毎回手動で入力する必要があるため、情報の見落としやコピー漏れに注意しましょう。
5. セキュリティソフトやファイアウォールの影響をチェックする
Macにインストールされているセキュリティソフトや、ルーターに設定されたファイアウォールがVPN通信をブロックしているケースもあります。VPNに必要なポート(一般的にUDP 500・4500、TCP 1701など)が閉じられていると、接続は失敗します。一時的にセキュリティソフトを無効化して試すか、設定からVPN通信を許可するよう調整してください。
6. アプリを最新版にアップデートする
VPNアプリが古いバージョンのままだと、MacのOSアップデートとの相性が悪くなることがあります。App Storeや公式サイトから最新のアプリをインストールし直すことで不具合が解消されることも多いです。古い設定ファイルが原因になっていることもあるため、設定の削除後に再インストールするのも効果的です。
7. Macの再起動とVPNサービスの再起動を試す
一時的なソフトウェアの不具合やメモリの問題でVPNが正常に動作しないこともあります。Mac本体を再起動し、VPNアプリも完全に終了してから再起動することで解消するケースもあります。

上記をすべて試しても接続できない場合は、利用しているVPNのサポートに問い合わせましょう。信頼性の高い有料VPN(例:NordVPN、ExpressVPN)であれば、24時間対応のチャットサポートがあるため迅速に対応してもらえます。
まとめ|MacユーザーがVPNを選ぶなら“安全・簡単・速い”が基準
MacでVPNを利用する理由は、プライバシー保護やセキュリティ強化だけでなく、地域制限を超えてコンテンツにアクセスするためでもあります。そのため、MacユーザーがVPNを選ぶ際は、「安全性」「使いやすさ」「通信の速さ」の3点が揃っていることが重要です。
まず、安全性を重視するなら、ノーログポリシーを明確に掲げているサービスを選びましょう。無料VPNの中には、通信ログを保存していたり、広告配信のために個人データを利用するケースもあります。特にMacを仕事や学業で使っている人にとっては、情報漏えいのリスクを最小限に抑えることが必要不可欠です。
次に重要なのは、簡単に使えるかどうかです。Macには標準でVPN接続機能が備わっているものの、手動設定は初心者にはややハードルが高い傾向があります。そのため、専用のMac対応アプリが提供されているVPNサービスを選ぶことで、数クリックで接続・切断が可能となり、ストレスなく利用できます。
また、VPNにおいて通信速度の安定性は見逃せないポイントです。動画視聴やオンライン会議など、安定した帯域が求められる場面では、サーバー台数が多く、世界中に拠点を持つVPNが安心です。有料サービスの多くは、高速プロトコル(WireGuardやLightway)に対応しており、無料VPNと比べて圧倒的に快適な通信体験が得られます。
さらに、返金保証の有無や日本語サポートの充実度も重要な判断材料です。初めてVPNを使う方は、30日返金保証付きのサービスを選ぶことで、「自分の使い方に合っているか」をリスクなく判断できます。

つまり、MacユーザーがVPNを選ぶなら「セキュリティの堅牢性」「操作のしやすさ」「高速で安定した通信環境」に加えて、「サポートの安心感」がそろっているサービスを選ぶことが、失敗しないポイントです。VPN選びに迷ったときは、これらの基準を一つずつ満たしているかをチェックすることをおすすめします。